SPEC 第9話「冥王降臨」 2010年12年10日放送

前回のラスト、ニノマエの「カッチーン」から。瀬文との取引を無視して志村を殺害した能力者(スペックホルダー)集団首脳陣にカチンときたニノマエ(神木隆之介) は暴走する。ガイジンの首脳たちをダルマに変え(殺害)日本人首脳に「二度と僕に逆らうな、と全レベルに伝えろ」と命令する。

警察上層部の決定により取り潰しとなった未詳は電気も水道もエアコンも止められていた。当麻紗綾(戸田恵梨香) と野々村光太郎(竜雷太)は、照明・ストーブ・電気などをパクって、たこ焼き鍋などつつきながら、じっと瀬文の帰りを待っていた。

瀬文焚流(加瀬亮) は志村美鈴(福田沙紀)のアパートでスペック集団に殺害された志村(伊藤毅)の位牌に線香をあげていた。美鈴はさばさばと気丈に振る舞い、「真実なんてどうでもいい、兄のカタキとかは考えずに、生きてください」と瀬文に頼む。瀬文が帰ると美鈴は兄の遺影の前で泣く。

瀬文「♪~いのーちすてます、こわくないー。まちーのへいわをエスアイティー、S I T。オーっシット(OH SHIT)」。
瀬文は当然、志村の敵討ちを心に誓っていた。

瀬文を心配して当麻がやってくる。当麻「牛丼食いなっせ!」瀬文「・・・」当麻「暗いなおみゃーは、ただでさえ湿気た絵筆みたいな匂いしてんのによ」。スペックホルダーを法で裁くのは無理だという瀬文に「それを考えるのがこの私の頭脳です、私が追いつめてみせる」と説得する当麻。だが(当麻をまきこみたくない)瀬文は立ち去ってしまう。当麻「だからバカは嫌いなんだよ」。

瀬文の前に消されたと思っていた津田(椎名桔平)が現れる。瀬文「よく無事で」。津田「殺されたよ津田は」(たぶんオレは3人目、とか言えばいいのに)。津田はいわゆるパブリックドメイン、殺されても代わりがいるシステムだという。「まさにアグレッサーだな」。津田は瀬文をスカウトにきたのだ。志村の仇をとるためにも零課に入れという。瀬文はミショウの仲間の地位を守るという条件でこれに応じる。彼は終わったらすべてを辞めるつもりだ。津田「瀬文、すべての真実を疑え」。

公安第5課課長代理の秋元から未詳の再設置の指示がある。そして瀬文が辞職したことを告げられる。「瀬文さんはやめてどこへ?まさかアグレッサーに引き抜かれたわけじゃないでしょうね?」「なんだそれ、アグレ? アグレス チャン?」秋元の動揺から図星であることを確信する当麻。

当麻「眠っているスペックが目覚めてくれれば、それが、未来を切り開いてくれると思います」
野々村「人間の可能性を信じる者と閉ざそうとする者との戦いってことだね」
当麻「いいこといいますね、遺言みたい」

捜査1課の3人組は当麻がニノマエ宅から持ち帰った歯ブラシのDNA鑑定結果を密かに入手していた。警視庁にとってバレたらヤバい人物がこのDNAと重なっている。上層部の隠蔽に気付く三人。しかも瀬文は行方不明である。瀬文が闇に葬られるかも知れないのを感じとった馬場(岡田浩暉) は捜査続行を決心する。馬場は野々村に言う「弐係時代のご恩、お返しします」

アグレッサーに能力者側からリークがありニノマエの潜伏場所が割れ、強襲を実行する零課と瀬文。零課は仲間のスペックホルダー(東野幸治)も投入しての捨て身の総力戦を仕掛ける。多大な犠牲をはらいながらもニノマエ暗殺に成功したかに見えた。が、ニノマエの『ザ・ワールド』のようなスタンド(スペック)には通用しなかった。たくさんの津田も含め零課部隊はすべてニノマエに殺られてしまう。母親を助けようとした瀬文だけは見逃してくれた。

能力者側のリークに怒ったニノマエは幹部を抹殺する。さらに、自分がこの世界の“キング(王)”であることを宣言する。ニノマエの暴走はエスカレートし、各国のトップクラスをも脅迫していく。

未詳にちょー上のほうから「ニノマエを逮捕せよ、生死は問わん」との命令が下った。法を無視して未成年を抹殺することへの疑問を口にする当麻に野々村が出した指示は「刑事としてしかるべき措置をとってもらいたい」である。どうやるのー?と聞く当麻に、野々村は「分かるわけないじゃん、タハハハ…。」

野々村は雅ちゃんが巻き込まれないように(なぜかフジテレビの前で)別れを告げる。そこにニノマエがあらわれる。愛人の雅ちゃんと妻の雅ちゃん(ケイゾクのときの?)を巻き込まないようお願いし、勝ち目のない闘いに挑む野々村。「負けるとわかっていても、心臓が息の根を止めるまでひた走る、それが刑事だ。」…

当麻のもとに瀕死の重傷を負った野々村が届けられる。「だいじょうブイだ」(ゴリさん不死身か)野々村の手にはナイフが握られていた。当麻は美鈴のもとを訪ねナイフのサイコメトリングを依頼する。もう使いたくないという美鈴に「死の連鎖はわたしが止める、わたしを信じて」とお願いする当麻。

そして久しぶりの習字のくだり。
「電気ビリビリ」、「相対性」、「時間」、「双子のパラドックス」
「いただきました!」

当麻「瀬文さん、野々村係長、お世話になりました。」

野々村係長の件を聞いた捜査1課の3人が我々に手伝えることはないかとやってくる。彼らも野々村係長の仇を討ちたいのだ。当麻「非合法なことでよければありますよ、ニノマエをたおす唯一の方法」

ニノマエの居場所に瀬文がやってくる。だがやはりニノマエのスペックの前に勝ち目はなさそうだ。そこへ(策を弄した)当麻もやってくる。

ニノマエは時間を止めているわけではない。彼が言うには違う時間の流れにいるという。だから他人の動きは常にスローモーションなのだ。(指パッチンとか関係ないみたい)

止まっている当麻にナイフを向けるニノマエ。そのとき当麻の唇がわずかに動く。飛び退くニノマエ。「動いた!まさか!」

つづく


おもしろすぎる。そしてなんという詰め込みよう。本筋を追うのもやっとなのにネタさえも濃度を増しているからやっかいだ。ネタをトレースしていると置いてけぼりになる。

ネタ&覚え書き
「なんすか、何か問題ですか?
てか犯罪ですか、何罪ですか?
道に落ちてた照明借りパク罪ですか!
窃盗罪!
まさかまさかまさかいまさあきはスパイダース きづかなかったの?
大丈夫です、想定内です。」
「はやりのたこ焼き鍋」
「それはプロブレムじゃないの!?」
「逆に一般市民としてリークしゃおうかな、神戸のまん喫から動画あげちゃおうかな
ツブヤイターでチクリッターなんて スパーン!
まったなう」
「アグレス、チャン」
「母はふみ、はははふみ、はっぱふみふみ((一二三)にのまえふみ)」
“一十一”=“王”
抜いた歯に7の文字、瀬文(セブン)だから?
たこ焼き鍋をニノマエも食ってる、姉弟だから味覚が同じというネタか
ジョジョねた満載?
ははの記憶を消したのは左利き(地居)か?
黒幕は地居聖なのか
「すべての真実を疑え!」

ケイゾク DVDコンプリートBOXSPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿 DVD-BOX
◇「SPEC ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」
2010年10月期 TBS系 金曜 22:00~22:54
公式サイト http://www.tbs.co.jp/spec2010/
キャスト
当麻紗綾(トウマサヤ)…戸田恵梨香
瀬文焚流(セブミタケル)…加瀬亮
志村美鈴(シムラミレイ)…福田沙紀
冷泉俊明(レイセントシアキ)…田中哲司
近藤昭男(コンドウアキオ)…徳井優
海野亮太(ウンノリョウタ)…安田顕
地居聖(チイサトシ)…城田優
馬場香(ババカオル)…岡田浩暉
鹿浜歩(シカハマアユム)…松澤一之
猪俣宗次(イノマタソウジ)…載寧龍二
正汽雅(マサキミヤビ)…有村架純
志村優作(シムラユウサク)…伊藤毅
一十一(ニノマエジュウイチ)…神木隆之介
津田助広(ツダスケヒロ)…椎名桔平
野々村光太郎(ノノムラコウタロウ)…竜雷太

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